ここ数年、数打ちゃ当たる勢いで
いろんな人と食事に行ったが
男も女もこの年代になると、ことは簡単に運ばない。
その夜は、私の家の近くのレストランで食事をした。
「●●のダウンタウンに行ったことないの?」
「ないねん」
「ほな、今からちょっとだけ寄ろう」
ということになった。
「きれいな車やねぇ」
車に詳しく無い私は
有名な車のエンブレムならわかるが
(トヨタとかホンダとかフォルクスワーゲンとか)
珍しい車のことはよくわからなかった。
きれいな車とか、青い車とか、大きな車レベルの表現法しかない。
見たことあるような気もしたが
とにかく、車にそんなに興味がないのでわからない。
「有名な車なん?」
「いや、別にいいけど・・マセラティ知らんのか・・・」
「マセラティて言うんや」
「ぐぐったらあかんで、絶対ぐぐったらあかんで!」
「うん・・・」
「ぜーーったいぐぐったらあかんで!」
「・・・」
「家に帰っても絶対ぐぐったらあかんで!」
「・・・」
帰宅後、妹きなこに電話した。
「なぁ、ぐぐるなよ、絶対ぐぐるなよってしつこく言うててんけど、
これってぐぐってくれってことやんなぁ?」
「うん。なんか聞いたことあるわ、高い車なんちゃうかなぁ」
↑こいつも車に詳しく無い。
「ダウンタウン寄るとかなんとかより、車見せたかったんかな」
「がっかりしはったんちゃう?じぇにたんが、マセラティ知らんかったから」
マセラティを知らんかったからか、
他に何か理由があったのか、彼から二度目のお誘いはなかった。
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