2020年12月10日木曜日

今の仕事で初めて泣いた日3



店はオープンキッチンになっているので、
カウンター越しに客は調理場を見ることが出来るし、
調理場の人間と会話することも出来る。

ベーカリーからカウンターの様子は見えないが、
婆さんの怒鳴り声は聞こえるw

店内に客が少なくても、
コロナの影響でドライブスルーの客が多いので、
キッチンはいつも大忙し。

おそらく婆さんは、
はよ飯作れや!などとわめいているのだろう。

婆さんの様子に興味はあったが、
見に行く勇気はなかったw

少しして、商品の入った紙袋を持った婆さんが、
店を出ていくところを見たので、

Thank you! 
Have a nice evening!

と、挑発するようにw
笑顔で手を振ったのだが、




婆さんは「ふんっ!」と
怒り心頭といった感じで、出て行った。

婆さんが出て行った後、
アリーナが私のところに来た。

アリーナは十八歳で、
テンションの高い元気な女の子。

働き者の良い子で、
母親がアジア人なので、
私に親近感を持ってくれている。

「あの婆さんは人種に偏見を持った、クソババアよ!
じぇにが気にすることないわ!」

「うん、ありがとう。
全然気にしてへんよ」
 
「あの婆さん、私らに
料理するんが遅いとか怒鳴りつけててん」

あー、やっぱり・・・

でも、ほとんどのキッチンのスタッフは
早回しのようにテキパキ働くし、
ケチをつけられるような働きぶりではない。

もちろん、待たされるのは嫌やとは思うが、
注文を受けてから作るというのが売りやねんから、
それはしょうがない。

「そこまではね、マネージャーも黙っててんけど、
その後でマネージャーも怒鳴り返してん」

え?マネージャーが?

「だって、あの婆さんてば、
『店の顔とも言うべき場所に、
なんであんな
英語も理解できへん移民なんか置いてるんや!』
て、マネージャーに怒鳴り始めてんもん」

『英語も理解できへん移民』
とは、私のことですね・・・

若く無邪気なアリーナは
訊かれてもいないのに、
ベラベラと喋り続けるw

婆さん、そんなこと言うたんや。


英語やなくて、
婆さん、お前を理解できへんのや、
と言いたいところ。

婆さんの言うことなんか
気にせえへんけど、
できれば聞きたくない話やった。


知らん方がええことも
世の中にはあるということ、
十代のアリーナはまだ知らないらしく、
私の気持ちなんぞおかまいなしに、
マシンガンのごとく喋り続けるw

続く 

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2 件のコメント:

  1. どなたが仰ったように、その婆さん、ほんとに認知症かもしれませんね。
    こちらの病院で働いている知り合いの看護師さん(日本人)も、ボケ老人の患者から、酷い差別を受けたことがあると言ってました。認知症になると理性がなくなるので、本性丸出しになるそうです。そんな風にはなりたくないものですね。
    でも、いいマネージャーさんで良かったですね!
    そしてアリーナちゃん、お喋りだけど、なんかカワイイ~

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    1. そやねん、アリーナ可愛いねん。ええ子やねん。よう喋るけどw
      そっかぁ、認知症進むとそういう風にもなるって聞いたことはある。確かにこの婆さんのキレっぷりは普通やなかった。病気とはいえ、周りは辛いやろね。出来ることなら楽しく年取りたいけど・・・こればっかりは神のみぞ知る、か・・・

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